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感覚をとぎすませよ!

新宿歌舞伎町の
廃ビル王城ビルを舞台にアート展
「ナラッキー」が開催されました

調べてみると
1964年より
名曲喫茶
キャバレー
カラオケ店
居酒屋と業態を変化させながらつい最近…2020年3月まで営業していたそうです

KireiProject 美術室231003_01

それ以降は
取り壊される事もなく
試験的にあらゆるイヴェントが開催されているそうですが
ついに歌舞伎町の
アートのハブとして全館を
使用して本格始動する予定だそうです

そして今回!
ビルを丸ごと使った
インスタレーション展ということらしいです

こんなビルごと
アートなんて言われたら〜
想像が勝手にドンドン膨らむのも
無理はない!期待に胸膨らむのは当たり前!!
とにかくワクワクドキドキさせられる景観の建物なのです
プリミティブなアンダーグランドに行く前にから想像をかきたて興奮させてくれるものでした

やはり新宿歌舞伎町
特別な空気感と建物は少々毒っけ
すら想像させてくれる
いわゆる怪しい魅力とても言えばよいのかしら…

入館時点では
まるでお化け屋敷への入り口と言えば良いのかしら?

そしてルート説明などを聞きながら
なんとなく不安…を感じる
だって!一旦外へ
そして歌舞伎町弁財天にお参り?して風俗店の脇の路地裏を
抜けてから内部へと入るのです

KireiProject 美術室231003_02

昼間とは言え
歌舞伎町の裏道…
歌舞伎町の路地…
廃墟としか思えないビルへと入っていくというのは
それだけで…ウォーキングデッド
(ゾンビのドラマ)のドラマに迷い込んだ気分です
… … …ふぅ〜怖いもの見たさ

5階建てビルを順番に回覧してゆく展示ですが勇気を出して重い鉄の扉を開けて最初に目にする
インスタレーション『奈落』

まんまとやられた!
そんな感覚です

公演中に奈落で録音されたという
歌舞伎公演の音声が流れていて
あまりにもアバンギャルドな空間がそこに広がります

日本のドラァグクイーンが化粧している映像が流れ続ける部屋に
その化粧を
剥がし写したであろう紙は
魚拓みたいに”顔拓”がビッシリと
吊り下げられています

感覚がかきまわされてきます
ぐちゃぐちゃ…グロい音

歓楽街のムードは
ますます濃くなって
次の部屋へと続く扉には
貼り紙があり
「性表現や突起物が展示されているためご自身の判断でお入りください」
いゃ〜ん!次はエロい?の
おっかなびっくり扉を開けると
コンクリートが剥き出しになった
広いフロアに
唐十郎や寺山修司など
生々しくパンチのきいた空間が広がります
さらに
ヌード写真や車椅子ダンサー
脊椎のレントゲン写真
ポールダンサーに
特殊メイクを施したダンサー
などなど
異様なパフォーマンスと
作品が並んでいます
…う?…ん?…と思いながらも2度3度動画を見ている私💦

気がつけば私も作品?の一部かも?
入場者全てレイアウトもポジションもポージングも作品かも…
これは立ち姿を意識して見ないとならない!そんなルールを感じます

どこからどこまでが作品なのかが
解らない?境界線がない?
砕かれたコンクリートや
無造作な配線コードは
果たして作品なのだろうか?
自由の恐怖を感じる空間です

4階には花道まで備えられたカラオケブースで実際に歌うこともできそうです
若い女の子達が花道を
歩きマイクを握る 姿を動画で撮っているのを私は見ながら
やはり見学者も作品だぁ〜
アートなんだねぇ…なんて思いながら横目で見ている私も作品👀なんだなぁ
なんて気持ちで一杯になりながら
順路を進んだ屋上

屋上から見る新宿は
天気のせいもあるのかな?
グレーの街…
夜ならネオンで綺麗なのかしら?
昼と夜の違う顔…想像が楽しくなってきたぁ!!

再び建物の中へ
そして地下へ
何やら音が鳴り
養殖?されているドクターフィッシュの水槽
酸素と水と生命の匂いを感じる
不思議空間

KireiProject 美術室231003_03

地下の展示は『餌』
ヒトの角質を食べる
ドクターフィッシュ
なんとも面白いクリエイションです!

どのフロアも
視・聴・嗅・味・触の五つの感覚
五感
いやインスピレーションの
六感に刺激のある
インスタレーションでした
芸術の秋アートに触れた1日でした

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