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やっぱり芸術は爆発💥だぁ!!

Kirei Project Column 20230110_01_MPress

さて
新年最初の投稿は
昨年末にギリセーフで
やっと見学する事ができました!
“芸術は爆発だ!”でお馴染みの
岡本太郎氏の展覧会です
かなりのボリュームで長い時間を
かけて空気感を堪能してきました
のでネット調べなどのサポートも借りてまとめておきます

第1章
18歳の時に家族とともに
ヨーロッパに渡った時に
芸術家を目指すスイッチが入った
そうです
ピカソの作品との衝撃的な出会いを
(かなり有名なお話ですね)
経て前衛芸術家や思想家たちと
深く交わり最先端の芸術運動に身を投じていきます

パリ大学では
哲学や社会学のほか民族学を
学び
その後の岡本芸術を生み出す土台となる思想を深めていったそうです

代表作”傷ましき腕”や”空間”など
パリ時代の”岡本太郎”誕生の背景を探るエリアです

第2章
戦後
旧態依然とした日本の美術界の
変革を目指し
前衛芸術家らが集まって
「夜の会」を結成して
抽象と具象
愛憎
美醜など対立する要素が
生み出す「対極主義」を掲げ
前衛芸術運動を開始します

戦後の日本の芸術の牽引と
文化領域全体の挑発者としての
存在感を増していきました

異質なものを画面に混在させた
“森の掟”や”重工業”などの代表作を始めアヴァンギャルドな
インパクトのある領域です

第3章
民族学的洞察と日本文化を
彼らしい視点で見つめ
このころから書の筆致を
思わせる呪術性を
秘めたような抽象的なモチーフを
描いた絵画作品など
ご存知”太陽の塔”につながる
60 年代の呪術的な世界観を
感じるエネルギー溢れる
作品群を一望できます

Kirei Project Column 20230110_02_MPress

第4章
芸術とは生活そのものと
生活のすべてが
表現のフィールドでした
まさしくライフスタイルです

“太陽の神話”をきっかけに
氏の表現は
画廊や美術館から飛び出し
地下鉄通路や旧都庁舎の壁画
屋外彫刻などのパブリックアートをはじめ暮らしに根差した時計や
植木鉢
新聞広告などの生活用品にいたるまで大衆にダイレクトに語りかけるものへと広がっていきました
すでにストリート・アートを
していたわけです
積極的に社会に飛び出した
好奇心と発想力の領域です

第5章
「人類の進歩と調和」をかかげた
大阪万博
人間にとって「進歩と調和」とは…
テーマとは真逆の価値観ともいえる
人間の太古からの
根源的なエネルギーを
象徴させた”太陽の塔”を制作しました

第6章
大阪万博を経て認知度も広がり
“芸術は爆発だ!”と叫ぶCMをはじめ
数多くの番組に登場
変わったおじさんとして私の記憶にとどまり
のちにアバンギャルドと言うワードが私の頭の片隅にすみつくことになりました

異空間へいざなう入口のような「眼」をモチーフとした作品群をはじめ
最晩年まで自らの芸術を
エネルギッシュに
そしてダイナミックに
追求し続けていきました
そして力強い言葉は
人々に生きる勇気を与え
世代を超えて受け継がれていることを実感するエリアです

Kirei Project Column 20230110_03_MPress

おまけ
来た満足と熱いエネルギーを
感じながら会場をあとにすると
アンケート?!
うながされるままに答えると
もらったのが
TAROMAN?!のシール?
なんだ!これは!

“真剣に命がけで遊べ”
など今に響く岡本太郎の言葉が主役の特別番組
シュールででたらめなTAROMAN
対する奇獣たちは
彼の作品を造形化した
岡本太郎式の特撮活劇なのである 笑
“なんだ!これは?!”
なのであります

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