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Kirei Project Column 20220709_おぉ!ポップアート_MPress_01

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長い歴史の中で生み出されてきた数々の芸術作品の中で
"既成の芸術概念を否定し
新しい作品を生み出す"
"前衛美術"
代表的なのがご存知
"ポップアート"
1950年代〜
有名アーティストの存在もあって1960年代まで美術界に大きな影響を与える存在となりました
実は
イギリスから始まったポップアート
ポップアートが生まれたのは
第2次世界大戦の終戦後
長い戦争が終わった世界では
大量の生産製品に囲まれた生活が始まり人々はそれらを次々に消費する生活を送るようになっていました
そうした社会背景で始まりました

ポピュラーなアート=ポップアート
の言葉が誕生したそうです
イギリスで全盛を迎えたころ
アメリカで"ポップアート"は批判的に見られていました
イギリスの人々にとっては輝いた
先進的な文化とされたアメリカ大衆文化はアメリカ人にとっては
"ありふれたもの"であった
ためでした
当時のアメリカは"抽象表現主義"の時代であり"ポップアート"のようなものは"安っぽい"として批判的な
評価が多かったようです

"ありふれた"ものを美術にすることは許せなかったのですね
ところが時代の流れで
1960年代に入ると代表的な
アーティストが登場し
これまでの美術から変化していきました
代表的な作家
アンディ・ウォーホル

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エルヴィス・プレスリーや
マリリン・モンロー
毛沢東など
世界的な有名人をモチーフにした
作品が生み出されました
衰退を迎えるのは1960年代の終わり
この頃になると
装飾的・説明的な部分を削ぎ落とした彫刻や絵画を生み出す
"ミニマル・アート"に移行していきます

フォークロア(古くから伝わる風習・伝統など)
ヒッピー(既成の価値観に縛られた人間生活を否定、野生生活への回帰を提唱する人々)
ドラッグなど「現実逃避」の方向に流れていき
末期はドラッグによる幻覚を表現した"サイケデリックアート"などに
変化
大衆文化とは離れたものになってきました
60年代を象徴する"ポップアート"
これはスタイリングにも影響を
およぼしました
サンローラン"モンドリアン"
クレージュ"スペース・ルック"
などなど
日本でもレナウンのテレビCM
「イエイエ」がすっごい評判だった
わけです

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1950年代から1960年代と短い間でしたが短い間でも大きな影響力があったことがわかります

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